松江市東出雲町に拠点を構える社会福祉法人です。地域の福祉・介護に全力で貢献します。

草雲会 お知らせ版

~ちょっと得する介護保険の使い方 その6~

こんにちは。ケアマネージャーの菅原です。このシリーズも6回目を迎え、とうとう今回が最後になりました。そこで今回は、1回目からのおさらいと私自身ケアマネージャーとしての仕事に関する思いについて少しお話してまとめとしたいと思います。

まず1回目は「申請~認定編」でした。介護保険を利用するときは必ず申請が必要で、申請から認定では1ヶ月程度待たないといけませんが、介護保険は申請日に遡って結果が適用されるので、結果が出るまでの間にサービスを利用することも出来ることをお話しました。

2回目は「サービス利用編」です。未奈さんがよく耳にする「ヘルパー」や「デイサービス」また「ショートステイ」の使い方にも色々バリエーションがあることをお話しました。たとえばデイサービスは、通常の時間帯(概ね9時過ぎ~4時頃)以外にも、ご本人の希望や身体の状態によって短時間のコースに変更することができることなどの情報でした。

3回目は、実際にサービスを利用される際の「費用編」でした。原則、保険給付される額の1割(あとの9割は保険給付)負担と、施設や通所サービスを利用される際の食費や居室費用はかかりますが、いくつか負担軽減策があり、世帯の収入の状況によってはそれらの制度の適用を受けることができ、負担が軽くなることをお話ししました。

4回目は「介護保険施設編」でした。終の棲家としてのケアを提供する「特別養護老人ホーム」とリハビリテーションや介護を提供する「老人保健施設」と、慢性期の医療的管理や処置を行う「介護療養型医療施設」の3つがあり、利用者の方の状態によってそれぞれの施設への申し込み及び入所をしていただいていることをお話ししました。

5回目は「その他の施設編」として、認知症の方が自宅に近い環境で生活していただくための「グループホーム」や、費用的には少し高くなりますが「特定施設入居者生活介護」の指定を受けている有料老人ホーム等もあることをお話ししました。

特に4、5回の「施設編」に関しては、一言に施設と言っても非常に多様化しており、今回のおさらいだけでは非常に分かりにくいと思いますので、興味のある方はお気軽にケアプランセンター東寿苑(52-6068)までお問い合わせください。また、それぞれの回について詳細にお知りになりたいと思われる方は、東寿苑のホームページから入って、サイドバーの「お知らせ版」にそれぞれのバックナンバーが掲載されておりますのでよろしければご覧になってみてください。

さて、6回にわたって「介護保険について少しでも町民の皆様に分かりやすく伝えたい、気軽に利用していただきたい」という思いから本シリーズを続けさせていただきました。その目的は達せられたのかどうかはわかりませんが、時々相談にお見えになった方から「広報で見て・・」と声をかけていただくこともあり、嬉しく感じることも何度かありました。社会福祉法人に所属する事業所のケアマネージャーとして、東出雲町の福祉が少しでも向上するように、微力ではありますが自らの知識や技術、そして身体を使って動きたいと日々感じています。

また、今年は当町にとって合併という大きな節目を迎えます。そして、来年の4月には介護保険制度改正も控えています。これらによる様々な変化が押し寄せてくると思われますが、私たち専門職はできるだけ利用者の方の混乱のないようにしていきたいと思っています。

今後も制度について分かりやすい説明や、利用者の方のためのケアプラン作成を心がけていきたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

なお、もっと詳しい話を聞きたいという方は、お気軽にケアプランセンター東寿苑(52-6068)までご連絡ください。お待ちしています。

(主任介護支援専門員 菅原 朋代)

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