草雲会 お知らせ版
~おひとりさまの介護保険~
私たちケアマネジャーが、介護保険のご利用者あるいはご家族に初めてお会いした時に殆どの方が「今までは人のことだと思っていたので(介護のことは)考えたことがなかった」とよく言われます。
これから私がご案内させていただくのは、皆様方お一人おひとりの「おひとりさまの介護保険」であり、当法人の理念でもある「One Love One Heart」(一人の人を一つの愛で)に基づいて行うサービスや支援の内容について、そのプロセスをたどりながら一つずつ説明をさせていただきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
まず、今回は「ケアマネジャー」についてです。おそらく「介護保険について何か知りたい。サービスを利用したい」とお考えになった時、最初に出会うのがこの職種です。
さて「ケアマネジャーとは?」という質問に対して、他のそれぞれのサービス(デイサービス、ヘルパー等)がその分野の専門職であるのに対して、総合職のような役割を果たすということがいえると思います。
分かりやすく例を挙げて考えてみると、最初に「おじいさんの具合が悪くて困っている」という相談があったとします。その相談に対して「家でお風呂に入れなくて」ということでしたらヘルパーで対応する方法を検討するでしょうし、また「足腰の訓練をしてついでに入浴も」というようなことになればデイサービスなどを検討することになるでしょう。ただ、最初の相談の段階では具体的な困りごとの中身が、実はご本人もご家族も明確ではないことが多いのがこの介護相談の現状なのです。
やはり『暮らし』というのは人それぞれで『価値観』も皆違います。その中で、その人の暮らしに合った困りごとの解決方法を一緒に考えていくのがケアマネジャーの仕事の真髄といえます。
具体的には、介護保険の申請(介護保険は申請から始まります)、サービス利用に関する相談を経てケアプランの作成、そしてサービス利用へとつながった後も、定期的な訪問等を通じて状況の把握を行いながら、ケアプランの修正もしくは施設や病院との連携など利用者の皆様方とサービス事業所等の間を走り回ります。
皆様お一人おひとりに合った暮らしやケアプランをクリエイトするために、私たちケアマネジャーは働いていますので、ぜひご活用いただきたいと思います。
(東寿苑居宅介護支援センター TEL 52-6068 主任ケアマネジャー 菅原朋代)