松江市東出雲町に拠点を構える社会福祉法人です。地域の福祉・介護に全力で貢献します。

草雲会 お知らせ版

~おひとりさまの介護保険 その4~

今回は『家族介護』について少し考えて見ます。

介護サービスに携わっている私たちでも、自分の肉親(親や兄弟など)の介護に直面すると冷静でいられなくなることがあります。私自身も自分の親が要介護状態となり、介護を受けないと生活ができない状態になったときは非常につらい思いをしました。

仕事で関っている利用者の方には、例えそれが排泄の失敗をされた直後でもニッコリ微笑むことができるのですが、それが一たび自分の親で全ての責任が自分の双肩に乗ってくるとそんな余裕は全く無くなり、つい声を荒げてしまったり、ひどい時は手洗い世話をしてしまったり…と、思い出すと反省ばかりです。

身体的な世話ばかりの時はまだよいのですが、それに認知症状が加わってきたりすると状況はもっと深刻になります。同じ話の繰り返し、被害的な妄想など、それが家族に対して向かってくると、もう介護どころの騒ぎではありません。

そんな時、やはり介護サービスを利用されるのが良いのではないでしょうか。

家族で看ていて一番手のかかる部分「入浴」「排泄」などの身体的な介護、そして「認知症状への対応」などプロの介護サービスを利用していただきたいと思います。

そしてご家族は、その方にとって一番大切な『コミュニケーション』(コミュニケーションとは、年をとっても体が動きにくくなっても、認知症になっても、その方がその方であるための大切な時間)を担当していただくと、ご本人もご家族もニッコリできる時間が増えるのではないでしょうか。

今や在宅サービスだけではなく施設サービスもいろいろな種類があります。認知症対応型の施設(グループホーム)サービス付高齢者住宅リハビリを行う施設(老人保健施設)、また最重度の方を受け入れる特別養護老人ホーム等が地域の中に出来ています。それらをおひとりお一人ごと必要な形にコーディネートし、心地よく利用していただけるよう私たちは支援していきたいと考えています。

(東寿苑居宅介護支援センター TEL 52-6068 主任介護支援専門員 菅原朋代)

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