草雲会 お知らせ版
~おひとりさまの介護保険 独居編~
今回は『独居(ひとり暮らし)』について考えて見ます。
高齢者のひとり暮らしというと、何かとネガティブなイメージが先行しがちです。「閉じこもり」「社会的な孤立」「寂しい」「孤独死」など…。
でも悪いことばかりではありません。その方にとってより良いペースで暮らしを続けていくことも可能です。例えば「起床時間」「食事」など多忙な家族の時間優先ではなく、ゆっくりした生活リズムを保ちながら、自分好みの内容で一日のスケジュールを組み立てていくことができます。
ひとり暮らしで支援が必要な状態になられた方にお役立ちのサービスは何でしょう。色々とありますが、まず思い浮かぶのは、「訪問介護(ホームヘルパー)」ではないでしょうか。
ヘルパーについて皆さんがよくご存知のことと言えば、たとえば家事代行サービス(買い物、調理、掃除、ゴミだしなど)がありますが、基本的にこれらのサービスは、ひとり暮らしの方に限定して提供されます。(例外的な取り扱いもありますので、ご希望の方はご相談下さい。)また要介護者に対する身体介護サービス(排泄・食事・入浴等の介助)もよく知られています。
その他に、例えば認知症の方等が家事等を行うに当たって、一人では行為の遂行が完全に出来ない場合(例えば調理における火の始末や家電の取扱い、食後の後始末、ゴミだしなど)、その方と一緒に声掛けを行いながら、その方の出来る部分は行ってもらいつつ出来ない部分をサポートすることができます。改めて考えてみると、私たちが日々の暮らしで行っている生活行為は多岐にわたっており、その一つ一つが様々な動作の組み合わせにより複雑になっていることが分かります。
私たちケアマネジャーは、そんな一つ一つの動作の中で、何が出来て何が出来ないのか、その方と一緒に考えながらケアプランを組み立てていきます。出来る限りその方のペースを大切にしながら考えていきますのでご安心下さい。
ひとり暮らしの方も(それ以外の方も)病気や障がいによって、全てを自分でやることがちょっと大変になってきたなあと思われた時、遠慮なくご相談ください。おひとりお一人に必要な形にサービスをコーディネートし、心地よく利用していただけるよう私たちは支援していきたいと考えています。
(東寿苑居宅介護支援センター TEL 52-6068 主任介護支援専門員 菅原朋代)